ミュージックインストラクターズ養成学院

音楽療法士〜資格取得後の奮闘記

第八回「笑顔の秋プログラム」

第八回の音楽療法かわ終了しましたので、アセスメント、プログラム、記録等ご報告させていただきます。

 

[アセスメント]
人数:50名(うち男性13名、女性37名)
今回は担当のスタッフ様がはじめはいらっしゃられなかったので(途中から見学、参加)、体調等はこちらで確認致しました。
特に前回と変わりはなく、体調の悪いような方は見渡す限りいらっしゃいませんでした。
前列の方は自分が来る前から座って待っていただいてました。

はじまりは少し誘導に時間がかかり、14時はじまりのところ、
14時5分スタートになります。

 

[プログラム]

1.あいさつ
はじまりの挨拶、その他、日にち等を聞きました。
受け答えはしっかりとできていました。
和やかな表情にて始まりました。

 

2.準備運動
丹田呼吸法、発声法を実施。
今回の発声は、「ドレミファソラシド」を音階を付けて声を出す。そして、その後に「はにほへといろは」を同じく音階を付けて声を出しました。

→声の具合はよく出ていました。
速さを変えても皆様声がよく出ていて難しい様子はありませんでした。

 

3.季節の歌
『紅葉』を歌唱。その後、歌詞無しで秋の童謡曲を2曲思い出しながら歌唱しました。
2曲は、前回実施の”赤とんぼ”と”故郷”を歌唱。

→今回は紅葉の曲を歌唱後に、質問もしました。質問の内容は、「これから奈良では紅葉が見頃になりますが、奈良だと紅葉はどこが有名ですか?」というもので、前列の方以外にも後列の方も手を挙げ答えていただきました。

2曲は今回は意図がありこの2曲にしました。それは、
赤とんぼは4番まで思い出す。故郷は3番まで思い出す。というものでした。
赤とんぼは前回実施のため、思い出しも確認しました。
当初考えていた案では、こちらから誘導をしながら4番まで3番まで思い出すように考えていましたが、
結果的にはクライアント様方は、その誘導がほぼ無しでも思い出しがしっかりできていました。
赤とんぼでは、3番から少し誘導しましたが、3番の「十五で」と4番の「止まって」のみ。

故郷は、よく施設に慰問に来る小学生や幼稚園児が唄うとのことを事前に確認したので、3番まで挑戦してみました。これは、3番の「こころざしを」のみの誘導でした。

 

4.歌体操
『里の秋』を歌唱。その後、曲とともに唄いながら体操を実施。
体操の内容は、
「片手をグーで胸元におく、もう片手をパーで前に出す。」というものです。
そして、今回は同時に2番までの暗唱に挑戦しました。

→歌唱としては、問題なく見渡す限り唄えていました。そして曲に関する情報を話し、体操の内容を説明しました。体操は練習段階でも皆様動かして参加していただきました。
そして、「この曲を2番まで覚えましょう!」と話すと皆様が意欲的に受け入れていただきました。
歌詞を隠すと、「あかん!」と言ったりと笑いありの会話もできました。

結果的には、唄いながらの体操はできていました。よく声も出ており、問題ありませんでした。
そして暗唱は、誘導を入れるとできていました。
この曲(里の秋)の暗唱は難しいですが、誘導ありの暗唱だと何とか思い出しながら唄えていました。

 

5.合奏
『村祭り』を歌唱。その後、楽器にて合奏を唄いながら実施。

→前回、前々回と”唄いながらの合奏”でもよく声が出て、同時の合奏もできていたので、今回も似た内容を実施しました。
そして両手を今回はなるべく使えるように意識しました。
合奏のリズムには問題ありませんでした。前の模造紙を見ながらリズムを取る様子が見れました。

唄いながらの合奏も楽器に負けないように声を出していただける方が多くいらっしゃいました。
合奏は全体的に前回よりよくできていたと思います。
合奏の最後には、一本締めを実施し、少し気が引き締まるように懐メロへ持って行きました。

合奏では、男性の方が合奏のプログラムが好きな方がいらっしゃり、自ら「先生!鳴子2つでも3つでも持ちますよ!!」と言っていただけました。

 

6.懐メロ
『山小舎の灯』と『君の名は』の2曲を実施。
今回は、なるべく回想を多く取り入れ質問に多くの方が答えていただけるように実施しました。
事前に、担当のスタッフの方には、

①『山小舎の灯』に関連して、近江俊郎の『湯の町エレジー』を思い出して唄えるようにする。
②『君の名は』に関連して、俳優さん女優さんが誰か。その女優さんの役名は何か。その役名の名前をとって流行ったファッションは。

を聞く事を考えており、実施もしました。

→曲の歌唱は問題なし。声量もよく出ていました。
そして上記の回想では、
①は、間違える方もいらっしゃいましたが、曲のはじまりを歌うと1番全てを思い出す事ができました。

②では、いろいろなところから、多くの方に答えていただけました。
間違える方もいらっしゃいましたが、俳優さんの名前を出すと、「あの人は男前だった。」などの会話もできました。
マチコ巻きに関しては、「やり方を教えてください!」と聞くと、中には、持っていたタオルでやっていただいたりと和やかな雰囲気にもなりました。
回想としては、以前より多く機会が設けれ、答えていただきました。

 

7.体操
座りながら、簡単な体操を実施。
私も椅子を用意し、前で一緒に体操をしました。

→6にて盛り上がっていましたが、体操にて徐々にクールダウンへもっていきました。

 

8.クールダウン
『夕焼け小焼け』を最後は目を閉じ、静かに歌唱し、クールダウンを取り終了。

→クールダウンは予定通り実施できました。

以上、今回のプログラムになります。
終了は、15時ちょうどになります。

 

[記録・反省]
・今回は半年が過ぎたため、以前よりプログラムのレベルを少し上げました。(以下①~③)
①季節の歌にて思い出す曲を3番、4番まで思い出す。
②歌体操にて、暗唱を実施。
③懐メロにて、回想の機会を増やす。回想にて全体的に答えてもらう。

なるべく次回も同じように別の曲でもできるように考えています。

・季節の歌にて思い出す曲は、よく思い出す事ができました。思っていた以上に、誘導無しでできたのが驚きでした。

・歌体操の実施も、以前よりよくできていたように思えました。記録書を振り返ると、内容が難しくなってるかと思えましたが今回の内容だと無難にできました。

・懐メロの回想は徐々にですが、できていました。もっともっと回想ができるように次回も努めます。

・終了後、担当のスタッフ様に聞いたのですが、
ある参加していただいた女性の方が最近、身体が強張って数cmしか体操も動かなかったらしく、レクレーションでの歌も少しだけ小さく唄うだけらしいのですが、今回の参加にて、体操で身体がしっかり動いており、声も出ているのが確認できたとの事でした。
スタッフ間のなかでも全員確認を取り、びっくりしていたとのことでした。

・初参加の女性の方(ショートステイ利用)が中にいらっしゃり、今回は終了後に涙を流し、少しだけ話をさせていただきました。急に立ち、握手を求めていただけたのでこちらも強く握手をさせていただきました。
その後、いつも参加いただいてるファンの方々も握手を求めていただけたので、クールダウンを崩さないように一人一人挨拶も兼ね、させていただきました。

 

【学院長より】

脳トレ効果が多くなって来ているように思いませんか?
高齢者の音楽療法の目的は、回想、振り返りですが、懐メロに関しても内容や説明、クライアントとの関わりが薄く、一番大切な回想が薄く成るのはいけません。
とにかく、当時の本人の歌入りCDを聴いて頂き、歌手や曲名を思い出して頂いて下さい。
一時間のセッションでは無かったかなあ懐メロ三曲入れた方が良いですね。
とにかく、歌唱療法の様に歌詞暗記とか脳トレに傾いています。
着いてきていない人も居ると思います。
良く答える人や目立つ人が中心に成らない様にしてくださいね。
その点、懐メロの本人の歌を聴くと、黙って何も言わない人も全員が回想しますよ。